ネットに誹謗中傷を書き込んでいる人はなぜ捕まらない?

誹謗中傷を罰する罪は親告罪

インターネットには人の悪口があふれかえっています。たとえば、俳優に対しては顔や演技を酷評したり、歌手には歌が下手と罵るような書き込みを検索サイトで簡単に探すことが可能です。しかし、そういった書き込みを行う人が社会的な罰を受けているかというと、ごく一部のケースを除いてありません。なぜ、インターネット上に誹謗中傷を書き込む人は罰せられないのでしょうか。まず、大きな理由として誹謗中傷を裁くための侮辱罪や名誉毀損罪は親告罪であることが挙げられます。

有名人は自身の悪口に反応していると切りがない

親告罪とは、被害者が「私はこの人からこういうことをされた」と親告があって、初めて事件になるというものです。なので、インターネット上で悪口を書かれた人が、「私はこの掲示板でこんなひどいことを書かれました」という風に警察や裁判所に親告しない限り、ネットの悪口は罪にはならないのです。俳優や歌手などはファンはたくさんいるものの、アンチも多いという職種なので、いちいち誹謗中傷に反応して訴えていたら切りがなく、そのため誹謗中傷を書き込む人は罰せられないんですね。

言論の自由との兼ね合い

もう一つの理由として、誹謗中傷はなかなか事件化されにくいということが挙げられます。たとえば、ある人が小説のレビューで、作品だけではなく作家の人格批判を書いたとします。作家がこのレビューを見て、これは名誉毀損だと訴えても警察が取り合ってくれる可能性は決して高くありません。というのは、批判を一律に誹謗中傷だから犯罪としてしまうと、言論の自由を侵害してしまうことがあるからです。なので、書き込みによって精神的、あるいは金銭的な被害が発生しているというケースでないと、簡単に被害届は受理されないのです。

昨今急増するいわゆる「ネット住人」によるネット誹謗中傷は、有名人のみならず一般人にまで及んでいます。女性の脅威になるものの代表格がリベンジポルノです。